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» 2021年11月04日 08時48分 公開

渋谷・港区 ごみ拾い活動推進にSNSアプリ活用 地域美化への意欲向上

ごみ拾い活動を推進するため、専用の会員制交流サイト(SNS)のアプリを活用した取り組みが東京都渋谷区と港区で始まり、参加者が広がりつつある。新型コロナウイルス禍の影響で、ボランティアなどによる大規模な清掃活動ができない中、地域美化のモチベーションを高めていくことが狙いだ。(太田泰)

[産経新聞]
産経新聞

 ごみ拾い活動を推進するため、専用の会員制交流サイト(SNS)のアプリを活用した取り組みが東京都渋谷区と港区で始まり、参加者が広がりつつある。新型コロナウイルス禍の影響で、ボランティアなどによる大規模な清掃活動ができない中、地域美化のモチベーションを高めていくことが狙いだ。(太田泰)

 今回、渋谷区と港区が導入したのは、無料のごみ拾いSNS「ピリカ」。スマホなどにアプリをダウンロードすることで、ごみ拾いの様子の写真やコメントを投稿することができ、個人でも気軽に参加できるのが特徴だ。

photo 「ピリカ」の渋谷区版ウェブページ。ごみ拾いの参加人数や、拾われたごみの数が分かるようになっている(画像の一部を加工しています)

10以上の自治体で

 運営会社の「ピリカ」(渋谷区)によると、これまでに同アプリを導入している自治体は横浜市、富山県、秋田県など全国で10カ所以上。参加人数やごみの収集量は、自治体の専用ウェブページでリアルタイムに見ることができる。

 渋谷区と港区は都内自治体では初めて、いずれも7月から専用ウェブページの運用を開始した。渋谷区では導入に当たり、今年度当初予算に約500万円を計上。同区環境整備課の担当者は「ウィズコロナの中で、少人数分散型の新しい清掃活動にマッチする」と話す。

 同課によると、令和元年度にボランティアで清掃活動に参加したのは50団体、参加者は延べ約4600人だった。しかし、コロナ禍にあった2年度の参加は28団体、延べ約1600人まで大幅に減少したという。「1人での清掃活動は大きく減少していないが、大規模な清掃活動が減少した影響が大きかった」(同課の担当者)。

若年層取り込みにも

 また、港区では導入に先立ち、昨年11月に試験的に約1カ月間で「ピリカ」を使ったキャンペーンの呼び掛けなどを行った結果、約7万6千個のごみが拾われる成果があった。渋谷区と港区の専用ウェブページによると、これまでの累計で「ピリカ」の参加者はいずれも1千人前後に上り、両区で計20万個以上のごみが拾われている。

 現在、地域の清掃活動の担い手は高齢者が中心で、今後減少することが予想されることから、SNSの活用で若年層の参加者の取り込みが期待される。さらに「清掃活動の申請の自動化やデータの活用で、より効果的な施策を検討することも可能になる」(渋谷区の担当者)といい、行政コストの削減につながる側面もあるという。

 渋谷、港の両区は今後も取り組みをPRしていくことで、新しい形の地域清掃の在り方につなげていきたい考えだ。

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