ニュース
» 2021年11月08日 17時24分 公開

「うめきた地下駅」を新設 近未来の駅スマートステーションが導く社会JR西日本(1/2 ページ)

利用者への案内や車いすでの乗降などで人手に頼ることが多い現在の鉄道駅が、最新の技術で自動化され、便利で効率的なスマートステーションへと進化を遂げようとしている。

[産経新聞]
産経新聞

 利用者への案内や車いすでの乗降などで人手に頼ることが多い現在の鉄道駅が、最新の技術で自動化され、便利で効率的な“スマートステーション”へと進化を遂げようとしている。最先端の駅開発に力を入れるJR西日本は、大阪駅北側の旧貨物駅跡地の再開発で誕生する新しい街に令和5年春、「うめきた地下駅」(大阪市北区)を新設する。社外の技術やノウハウも取り入れ、この新駅で「近未来の駅」の実現を目指している。

 JR西は平成30年、20年後に同社がありたい姿をまとめた技術ビジョンを公表した。その実現に中堅・中小企業を含むグループ外企業との協業で取り組んできた。駅関連では、その成果も見え始めている。

photo 「フルスクリーンホームドア」の試作機。ドア部が移動するため多種多様な車両に対応できる

 代表例の一つである世界初の「フルスクリーンホームドア」は、油圧機器や自動ドアなどを手掛けるナブテスコとの協業で開発が進む。ドア部がふすまのように車両のドア位置に応じて自在に移動して開閉する機能を採用しているのが特徴だ。

 「現行の固定されたホームドアは、車両の長さやドアの数、編成などが同じでなければ利用できないため、多種多様な車両が発着する駅では対応が難しい。開発中のホームドアは、こうした課題を解決する」(JR西の小森一・イノベーション本部うめきたPT担当課長)

 JR西が開業する、うめきた地下駅には特急電車や各駅電車、将来は他社車両の乗り入れなども検討されているため、まずはここにフルスクリーンホームドアを導入する計画だ。

 ホームと車両の間にはどうしても一定の隙間と段差ができる。これを解消する「段差解消機構」はグループ会社のJR西日本テクシア、機械開発会社の小松製作所(長野県松本市)との協業で開発している。関東経済産業局が主催するロボットコンテストで技術を公募。小松製作所が提案する技術を採用した。段差解消機構は、列車が到着してドアが開くと、自動的にホームから張り出すプレートがホームと車両の間の隙間と段差を埋める。

 「車いすを利用する顧客は乗り降りの際に駅員に支援を求める必要があった。段差解消機構が実用化されれば、車いすやベビーカーを利用する顧客の利便性は向上する」(小森氏)

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

アクセスランキング
  • 本日
  • 週間

    Digital Business Days

    - PR -