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» 2021年12月29日 11時06分 公開

アベノマスク「廃棄もったいない」配布希望1万件超にジレンマ(1/2 ページ)

政府が新型コロナウイルス対策で調達し、アベノマスクと揶揄(やゆ)される布製マスクの在庫分を希望者に配布した後に廃棄する意向を示したことで、「もったいない」などと再活用を模索する動きが広がっている。

[産経新聞]
産経新聞

 政府が新型コロナウイルス対策で調達し、アベノマスクと揶揄(やゆ)される布製マスクの在庫分を希望者に配布した後に廃棄する意向を示したことで、「もったいない」などと再活用を模索する動きが広がっている。マスクの申し込みはこれまでに1万件以上。配布には、批判を浴びた高額な保管コストを解消する狙いがあるが、希望者が増えるほど国負担の配送料がかさむジレンマも抱えている。(本江希望)

 東京近郊にある巨大倉庫。約8千万枚の布製マスクが約10万個の段ボール箱に分けられ、約5メートルの高さに積み上げられている。箱に記されたメーカーや納入業者は10社以上に上る。保管費は膨大で、昨年8月〜今年3月で約6億円に膨らんでいたことが明らかになった。

photo 倉庫に保管される約8千万枚の布製マスク=28日午後、東京近郊(桐山弘太撮影)

 マスクの処分方針は、岸田文雄首相が今月21日の記者会見で表明。厚生労働省が来年1月14日まで、配布を希望する自治体や個人、団体からの申し込みを受け付けている。平型と立体型の2種類で、配布は原則100枚単位とし、配送料は国が負担する。転売目的での利用はできない。

 28日までに1万件以上の申し込みがあり、担当者は「予想していたよりもかなり多い」と説明。電話の相談窓口もつながりにくい状況が続いているという。

自治体向けには災害備蓄用や希望住民への配布などが想定されるが、自治体側の反応はさまざまだ。2万5千枚を申し込んだ鹿児島県南さつま市の担当者は「廃棄するのであれば有効活用したいという市長の思いがあり、申し出た。イベントの開催時などに希望者に配布したい」と話す。

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