自動車に関する最新技術を集めた「人とくるまのテクノロジー展2022横浜」(パシフィコ横浜で5月25〜27日開催)で、豊田合成は内装コンセプト「サステナブルマテリアルカー」を披露している。脱炭素・循環型社会に役立てようと、ゴム・樹脂のリサイクル材や植物由来のバイオ材を活用し、自分の好みで室内空間をアレンジできる。環境への意識が高く、「自分らしさ」を重視するのが特徴とされる若者たち「Z世代」にアピールしたい考えだ。
シートには、丈夫で汚れにくく、撥水(はっすい)性の高いエアバッグ生地の端材を使用。フロアマットには、クルマの窓枠のゴム製品の廃材を活用し、しなやかな素材感で疲労を軽減してくれる。
助手席の前方に取り付けられたバッグフックには、植物由来のバイオ材と、同社の工場がある愛知県稲沢市の特産物・銀杏(ぎんなん)の殻を使用。地域から出た廃棄物も有効に活用する。
ターゲットは、1990年後半から2000年代に生まれたZ世代だ。
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