家具大手のニトリHDは10年以上前に小型の調理家電などで参入し、近年は冷蔵庫やテレビなどの大型家電にも力を入れる。家電メーカーの製品と比べて「おおむね2〜3割程度安いものが多い」といい、家具と合わせてトータルコーディネートが可能な点も人気の理由となっている。
ほかにもヤマダHDやエディオンといった家電量販店だけでなく、ディスカウント店のドン・キホーテなど多くの企業がPB家電を扱うようになっている。
こうした中、パナソニックは中価格帯以下の製品で、7年ごろから中国を主な製造拠点に、日本を含むアジア市場向け共通モデルを本格投入する方針を表明。価格競争にさらされてきた市場で反撃に転じる姿勢を鮮明にしている。PB家電への参入もその一環だ。
りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は「物価高騰で安価な商品が求められるだけでなく、(自室での)テレワーク用に2台目の冷蔵庫を買うなどニーズが多様化する中で、PB家電の存在感が高まっているのではないか」と話した。(桑島浩任)
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