節約志向の強まりで外食を控える家庭も増える中、他社に通う顧客と新規顧客の獲得に向け、値下げキャンペーンの口火を切ったのが吉野家だ。同社が3日に値下げを発表したのを皮切りに、翌4日には松屋が即座に追随。競合の動向を横目に見ていたすき家も、吉野家の値下げが始まる直前の8日午後に駆け込みで値引きを発表して、結果的に横並びの値下げとなった。
諸物価が高騰する中、少額でも競合と価格差が付くと途端に顧客離れを起こす激しい競争が繰り広げられる牛丼業界。大手牛丼各社が顧客争奪戦に勝つため、自社の利益を削ってでも集客を追求する値下げキャンペーンを“逆張り”で次々と打ち出すことになれば消費者にとって通いやすくなるのは間違いなさそうだ。(今井裕治)
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