リニア中央新幹線・神奈川県駅(仮称、相模原市)の工事現場で11月、「さがみはらリニアフェスタ」と題したイベントが行われた。地下約30メートルまで掘り下げられた大きな空間がコンサート会場となり、一般市民が足を踏み入れて鑑賞するなどした。リニア開業が令和16年以降に延期される中、県などは「エンターテインメントの拠点」にすることで駅周辺の活性化にもつなげていきたい考えだ。
組み上げられた鉄骨が並ぶ巨大な地下工事現場で9日に行われた同フェスタ。地下約30メートルの場所に作られた特設ステージでは、「かながわ観光親善大使」でもある歌手の河村隆一さんが歌声を響かせた。周囲の壁で絶妙に反響し、観衆を魅了。イベントを計画した黒岩祐治知事も「河村さんから『音響もよく歌いやすかった』と言ってもらった。(工事現場を)エンターテインメントの拠点にできないかと考え、その第一歩を踏み出すことができた」と満足そうに話した。
高さ約16メートルの地下トンネル部分では、実際にリニアが走るイメージ映像などを映し出すプロジェクションマッピングも行われ、訪れた約3000人の市民を楽しませた。同フェスタは10日まで2日間行われた。
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
Special
PR注目記事ランキング