エアウィーヴが“Futon”で海外へ、なぜ?(2/3 ページ)

» 2025年03月13日 16時00分 公開
[産経新聞]
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反省踏まえ米国向け新商品も

 再挑戦となる今回は、「健康や環境意識の高いユーザーが多い」(高岡氏)というロス市内に、「和モダン」をコンセプトにデザインした広さ約100平方メートルの店舗を構える。前回の反省を踏まえ、米国向けに開発した新商品「夢 YUME COLLECTION」を投入する。

 日本人よりも体格の大きい米国人向けに、厚みやサイズの大きいものを用意。素材も米国で好まれている「低反発でやわらかさのあるもの」になるよう調整を加えた。

 また、マットレスは、肩・腰・脚の部位ごとにパーツを3つに分割できるようになっており、それぞれのパーツは個々の体形や体格に合った硬さにカスタマイズが可能となる。分割で配送できるため傷みにくい梱包が可能で、リサイクル可能な素材であり環境面でも優れているメリットも訴える。

 用意したのは、素材を組み合わられる層が1層構造の「和 NAGOMI」、2層構造の「匠 TAKUMI」、最上級の3層構造の「極 KIWAMI」の3種類。価格は4000ドル(約59万円)〜8000ドル(約118万円)。日本にはない高価格帯のシリーズを展開し、「米国で一般化している割引販売はせず、機能価値を訴求する」(高岡氏)。

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