JR東海は、先月起きたリニア試験車両出火のため、中止していた山梨県内でのリニア実験線走行試験を、17日に再開した。約1カ月ぶり。走行車両が見える笛吹市御坂町の花鳥山展望台では数人が走行するリニア車両を見学していた。
リニア実験車両は先月21日、都留市の車両基地で、走行試験終了後の定期点検作業中に、火花が発生し、出火に至った。出火原因が判明するまでは走行試験を中止にしていた。
今月10日にJR東海は出火原因は、走行試験データを取得するための計測用ケーブルの被覆が振動によって損傷し、そこからの漏電で異常電流が起きたためと発表。ケーブルが振動しないように固定する対策をとり、17日からの走行試験再開を決めていた。JR東海は再開に対し「今回の事象を踏まえた対策は完了している。引き続き点検作業時の安全性の確保に努める」とのコメントを出した。(平尾孝)
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