−−新入社員やアルバイトでも適性があり、手を挙げれば管理職に抜擢(ばってき)する新人事制度への反応は
「若手で手を挙げた社員はいるが、管理職に必要なマネジメントスキルや業務知識での適性を考慮し、この2年間でまだ登用はない。ただ、この制度を続けていけば、近いうちに抜擢される若手も出てくると思う。既存のマネジャーには危機感を持ってほしいし、別に定年間近の社員が手を挙げてもらってもいい。やる気のある社員に関しては今後、年齢に関係なく登用しようと思っている」
1992年4月、クレディセゾン入社。取締役海外事業部長兼海外戦略部長、常務取締役兼常務執行役員、取締役兼専務執行役員などを経て、2021年3月から現職。北海道出身。55歳。
編集後記
水野氏が社長になって大きく変わったのは「人の話をよく聞くようになった」ことだという。経営課題などを共有するため年20回、社員なら誰でも参加可能な対面ミーティングを始め、今も続けている。毎回終了時には声がかれるぐらいに個々の参加者と徹底して話し合う。従業員の話を直接聞く場を重視する理由は「現場と経営陣の距離を縮め、一体感を持つことが大事」と考えるためだ。こうした取り組みが功を奏したのか、2025年3月期連結決算では、事業利益ベースで過去最高益を更新した。今後も従業員と一体となって歩みを進める。(永田岳彦)
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