コンビニ大手が政府備蓄米を使った弁当やおにぎりなどの商品を売り出している。安価に大量放出された備蓄米によって調達価格が抑えられており、通常の店頭販売価格よりも割安に設定している。物価高で節約志向が強まる消費者の購買意欲を喚起したい考えで、売れ行きも好調という。これまで古米を食べたことがなかった消費者にとっては、手軽に古米の味が確かめられる機会にもなりそうだ。
セブン‐イレブン・ジャパンは5日から、備蓄米を使った弁当などの販売を沖縄県を除く全国で順次開始した。「牛めし」や「親子丼」などのチルド商品、「若鶏の醤油唐揚げ弁当」といった人気の定番商品6種類は価格を税抜100円引き下げた。また、定番商品の約1.5倍の量のご飯を盛り付けた新商品「牛カレー」など4種類も19日から販売する。
物価上昇で家計への負担が大きくなる状況が続く中、「手ごろな価格、1食でもより満足感のある商品へのニーズは引き続き高まっている」と、セブンの担当者は安価な価格設定やご飯増量の理由を説明する。
ファミリーマートとローソンも先月29日、備蓄米を使った商品を発売した。
ファミマは8月11日までの期間限定・数量限定で、カレー、チャーハン、いなりずし(3個入り)、助六ずしの4種類を販売しており、通常商品より約100円安い価格設定だ。ローソンはシンプルな「塩にぎり」とだしのうまみがきいたご飯を握った「だしにぎり」の2種類のおにぎりを発売し、塩にぎりは通常商品より約3割(41円)安い。8月末までの販売を予定する。
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