CHRONOSWISS(以下、クロノスイス)は、1981年ドイツ人の時計職人ゲルト・R・ラング氏が設立したブランド。クォーツ全盛期であったこの当時に、ラングはある信念を持ってクラシカルな機械式時計の確立を目指した。「これからも機械式時計を好む人々は必ずいるはず」――。そして、機械式時計へのこだわりを原点として、独自のモデルを展開するクロノスイスは、創立からわずか数年で、腕時計市場における確固たる地位を築くことになる。 クロノスイスは今もなお、熟年の職人の手により、高い品質を守りながら少量生産されている。ドイツのブランドながら“クロノスイス”と称する所以は、スイス時計の伝統への敬愛を表すところにある。時計の生産工程上必要なパーツはすべてスイスで作られるのだ。パーツが出来上がった後、ミュンヘンにある自社アトリエで、徹底的なチューンアップが行われ、ようやく製品が完成する。 |
ラング氏は特にクロノグラフへの思い入れが強く、長い間こだわりを持ってきたという。そのこだわりの強さ故に「Mr.クロノグラフ」というニックネームが生まれたほど。Mr.クロノグラフは、現在もオーナー兼現役の時計職人として活躍し、高品質の機械式時計を、数々生み出し続けている。こだわり抜き出来上がった自慢の腕時計には、必ず彼の自筆署名入り保証書とメッセージレターが添えられている。 |
初のオリジナルモデル、レギュレーターがクロノスイスの顔。それに比べタイムマスターは、クロノスイス愛好家からすると異端な存在だという。 |
ワールド通商 03-5349-3011 http://www.chronoswiss-japan.com/ |
取材・文/+D Style編集部
取材協力/ワールド通商