» 誠Style »

最新シネマ特集〜007 カジノロワイヤル〜

ニュー・ジェームズ・ボンドの華麗なる登場

初代のショーン・コネリーから数えて6代目のジェームズ・ボンドに誰がなるのか? さまざまな英国人俳優の名前が浮かんでは消えたが、最終的に決定したのはダニエル・クレイグ。ブロンドヘアーの彼は従来のボンドのイメージとは違うと「不適格説」が流れるなど、スクリーンでの評価の前に様々な憶測を呼んでいた。しかし、スクリーンに登場した彼は、期待を裏切らない、そして期待以上のボンドだった。

従来のボンドというとスマートでスタイリッシュなスパイのイメージが強いが、今回はそこに「アグレッシブ」なキャラクター像を投入。英国諜報機関(MI6)の元諜報員という経歴を持つ作家イアン・フレミングが初めてボンドを小説に登場させた「カジノロワイヤル」を原作に、ボンドがMI6から「殺しのライセンス」を許可される00ナンバーを持ち、世界中の独裁者やテロ組織の資金源を絶つための任務を果たすようになる姿を描いている。

諜報員になり立てで、まだスマートとは言いがたいが魅力あふれるボンドは、まるでストリートダンサーのような身のこなしで敵を追い詰めていく。冒頭から溢れるアクションシーンの数々は、シリーズの新たなファンをも開拓するのではないだろうか。

新米諜報部員とはいえ、男の中の男、ジェームズ・ボンドの愛用品は今回もこだわりのアイテムばかり揃えられている。車はアストンマーティンの新型DBS。特注の隠しアイテムが仕込まれたタキシードはブリオーニ、靴はジョン・ロブ、時計はオメガ(映画の前半はシーマスター プラネットオーシャン、後半はプロダイバーズと使い分け!)、そしてサングラスはペルソール。

スタイリッシュな諜報員ジェームズ・ボンドの新たな戦いの姿はぜひ劇場の大スクリーンで堪能してほしい。

007 カジノロワイヤル

監督:マーティン・キャンベル
出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ、ジャンカルロ・ジャンニーニ、ジェフリー・ライト、カレリーナ・ムリーノ、セバスチャン・フォーカン

12月1日(金)よりロードショー

http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/

筆者プロフィール
北本祐子
+Dstyle編集担当。
雑誌編集畑から異動によりインターネットの世界にデビュー。
映画は本数よりも、好きな作品を何度も見る派。それでも、年間鑑賞作品数はDVDを入れると200本ぐらい。3度の飯もお酒も好きだけど、甘いものがもっと好き。会社の近くのパティスリー・サダハル・アオキのスイーツを食べ尽くすのが目下の目標。




「最新シネマ情報」バックナンバー