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焼酎ぐびなび

第四回 デートにも使える!「スッキリ焼酎」新提案

第三回までの内容が「ちょっと渋すぎる」とのご意見をいただいたので、今回からはちょっと路線を変更して、より焼酎が身近に感じられるような切り口でいきたいと思う。


さて、本日、伺ったお店は銀座・「夢酒(むっしゅ)みずき」。北海道から沖縄までの様々な日本の味わいを楽しめる店だ。筆者の個人的なオススメはゴーヤチップス。さっと揚げられたゴーヤの苦味が病みつきになる。今回は筆者の旧知の間柄であり、この店の「SAKEソムリエ」である森さんのご協力を得て、残暑の厳しい今日この頃、お湯割や水割り、ロックとはちょっと違った、「すっきり飲める焼酎の飲み方はないか」といろいろ試してみた。


まずは、前日から6:4から5:5くらいに水で割っておいた黒糖焼酎と泡盛を、それぞれ瓶にいれて、冷蔵庫で冷やしておいたものである。
テーブルにもワインクーラーを用意して、常に冷えた状態をキープ。通常の水割りより、焼酎が水に馴染んで、より飲みやすくなっている。一杯目は黒糖焼酎から。これは喜界島の「朝日」(朝日酒造)を使用していて、水で割っても味に非常に伸びがあり、まったく薄まった感じがしない。

「朝日」(朝日酒造)写真「朝日」(朝日酒造)写真





二杯目は泡盛。石垣島、仲間酒造所の「宮之鶴」でやってみた。こちらも泡盛本来の複雑な味は失われておらず、かつ、スっと飲めるタイプになっていて、かなり飲みやすい!

 

宮之鶴写真


だいたい一杯目の乾杯はビールということが多いが、この、割り水して冷やした黒糖など、ファーストドリンクに意外と向いていると思う。大食漢な筆者にとっては、ビールよりも、こちらのほうが、おなかが一杯にならないのがいい。(夏のビールももちろん好きだけどね)


続いては、アルコールにあまり強くない女性のために、焼酎を使ったカクテルを紹介する。泡盛をゆずのリキュールとソーダで割ったもの。これがまたうまい。なによりゆずの香りが素晴らしい。調べてみたら和歌山の平和酒造の新製品の「ゆず酒」で人気の製品だそうだ。これはまさに夏のカクテル!

 

ゆず酒写真

最後にさっと汗が引くような強い酒をギュっと飲みたい!ということで、冷凍庫でキンキンに冷やした原酒を3種類用意してもらった。まず、芋焼酎の初留取り(蒸留器からでてきたばかりの最初の蒸留液をとったもの。香りが強く度数も高いのが特徴)「万暦」(鹿児島・西酒造)。粕取り焼酎の(日本酒の醸造過程で出来上がった酒粕から造った焼酎)「日高見」(宮城県・平孝酒造)。最後に、樽で熟成させるタイプの麦焼酎「百年の孤独」(宮崎・黒木本店)。こちらをそれぞれ頂いた。キンキンに冷えて飲みやすくなっているとはいえ、度数が高く、香りもキッチリでていて、どれも非常に印象深い味だ。食後酒にはピッタリといえる。

万暦、日高見、百年の孤独写真


前割り焼酎、焼酎カクテル、原酒と紹介したが、3種3様の味わいで、どれも残暑を乗り切るポテンシャルを秘めた焼酎の飲み方だ。お湯割りやロックももちろんいいけれども、たまにはちょっと違った飲み方を、デートの際に披露してはいかがだろうか。

SHOP DATE 
夢酒みずき
【住  所】東京都中央区銀座6-7-6 ラペビルB1 
【電  話】 03-5537-1888
【営業時間】 17:30〜23:30(月〜金) 
16:00〜22:00(土日祝) 
【定休日】 無休 夢酒みずき写真

筆者紹介
橋本 裕之(ハシモト ヒロユキ)

有限会社デジほん社長 SSI認定焼酎アドバイザー。
株式会社ダイヤモンド社で編集者として『旨い!本格焼酎』(著・山同敦子)の企画、編集などに携わる。また、モバイルサイト情報誌『iして! ケータイサイトの歩き方』の編集統括を務めた以降はモバイル業界に関わるようになり、株式会社ドワンゴを経て、2005年6月に独立し有限会社デジほんを設立。デジタル、アナログを問わず、コンテンツを広くプロデュース、運用している。最近ではスケート界の裏を深くえぐった『愛するスケートに何が起こったのか?』(著・渡部絵美)を手がけている。

http://www.digifon.jp/






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