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第87回 初詣と深夜の関係今日から始めるデジカメ撮影術(1/4 ページ)

» 2007年12月27日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

二年参りを写す

 カメラを持って二年参りに出かければ、確実にそれが新年最初の撮影となろう。二年参りとは大晦日の深夜から元旦にかけて初詣することで、当然真夜中になる。そういう習慣がない人も、たまには近所の寺社へ元旦直前の深夜に行ってみるといい。大勢の初詣客でにぎわっているかもしれない。ところによっては大晦日の深夜から元旦にかけて最も多くの人が訪れるようだ。

 大晦日の深夜に行くのであるから、もちろん真っ暗である。寺社の境内は街中のようにはいかない。とにかく暗い。多くの寺社ではかがり火を焚き、電球を吊しているが、歩くのに支障がないという程度で、撮影するにはこころもとないのである。

 でもフラッシュを焚いて撮るのは無粋。深夜の初詣の暗くておごそかな感じを写し取りたいものである。

 大事なのは、雰囲気と臨場感。

暗い中並んでいるという様子がよく分かる(左)、かがり火をメインにすると初詣らしさがグッと出る(右)

 並んでいるとき、頭の上から撮ってみた。前回の夜の街(→今日から始めるデジカメ撮影術:第86回 夜の街と明かりの関係)を撮るときと同様、マイナスの露出補正をかけて、手を上に伸ばして上から。夜の闇がちょっと締まって暗い中並んでいるという様子がよく分かる。ちなみにこれは手ブレを防ぐためにすごくISO感度を上げてあるので、ノイズが多い。

 かがり火をメインに据えると、もっと初詣らしさが出てくる。かがり火は結構明るいので、炎がきれいに写るようマイナスの補正をかけて撮るのがコツ。これは一眼レフで撮ったのでノイズも抑えられている。

 そうこうしているうちに順番が回ってきたので、初詣。

 小さな神社でも初詣の時はにぎやか。振り返ると、甘酒やお餅を振る舞ったり、おみくじやお札を売ったりしております。その横では氏子さんらが、振る舞うおモチを杵と臼でついておりました。被写体ブレしてるけれども、手ブレしていなければ、それはそれで雰囲気が出るもの。

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