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「Xperia Z1」カメラ 画質レビュー編――「iPhone 5s」と比べてどちらがキレイ?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2013年11月11日 09時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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デジタルズームの写真を比較

 8Mで記録するメリットのひとつに、デジタルズームがよく挙げられる。デジタルズームは撮った写真の中央部を拡大処理して大きく見せるため、ディテールの劣化は避けられないが、元画像が大きければ、中央部の8M部分を切り出すだけで済むので劣化しないからだ。

 というわけで、デジタルズーム対決。まずZ1でデジタルズーム。2本指でしゅっとピンチ操作してもいいけど、カメラアプリでは側面の音量調節スイッチがズームボタンになるので、そっちを使う方が簡単。

 5sの方は、Z1と画角がほぼ同じになるようにデジタルズームをかけて撮ってみた。20Mから中央の8M部分を切り出したZ1と、8Mから中央部を拡大した5sの違いはどのくらい出るか。

photophoto 左がXperia Z1 8M、右がiPhone 5sで撮影
photophoto 左がXperia Z1 8M デジタルズーム、右がiPhone 5s デジタルズームで撮影

 思ったより差が出なかったなというのが正直なところ。デジタルズームをかけていない写真に比べるとディテールが実に甘い。

 ほかの写真も見てみる。いずれにせよ、デジタルズームしていないときのしゃきっとしたディテールに比べると甘さが目立つ。

photophoto 左がXperia Z1 8M、右がXperia Z1 8M デジタルズームで撮影
photophoto 左がXperia Z1 8M、右がXperia Z1 8M デジタルズームで撮影

 ただ、同じ撮像素子を使ったコンデジでも等倍でちゃんと見るとエッジがもやっとしてるわけで、個人的にはこのサイズの撮像素子やレンズに20Mはオーバースペックだろうと思っております。

人物と室内の写真を比較

 明るい場所での作例が続いたので、後半は室内や夜景シリーズ。

 まずはランチ。5sの方が明るめに撮れた。カメラのクセの差か、Z1は皿の白さにひっぱられちゃった感じ。料理モードでも撮ってみた。

photophotophoto 左からXperia Z1のプレミアムおまかせモード、Xperia Z1の料理モード、iPhone 5sで撮影

 次は人物。撮影シーンによって写りが全然違うので、シチュエーション別に何パターンか行きます。明るい室内では、iPhoneの方がやや温かみがあって肌色もきれいに明るく出ている。一般的にソニーのカメラは顔が明るく写るようコントロールしてくるので、ちょっと意外な結果。

photophoto 左がXperia Z1、右がiPhone 5sで撮影

 同じ場所で美肌モードでも撮ってみた。プリクラっぽく肌がつやつやになっていて面白い。

photophoto Xperia Z1の美肌で撮影

 お次は屋外。といっても雨だったので暗い場所と言って差し支えないです。今度はZ1の方が顔が明るくきれいに写っていていい感じ。全体を見て露出を決めたという写りだ。写真的には5sの方がナチュラルだけど、人物を撮るときは顔がよく分かるように写ってほしいわけで、Z1はその効果が出てる。

photophoto 左がXperia Z1、右がiPhone 5sで撮影

 さらに暗い室内。5sはかなり暗くならないとライトは自動発光しないが、Z1はちょっと暗くなっただけですぐ光る。光るタイミングがデジカメっぽい。今回のシチュエーションでは、発光をオートにした場合、Z1は発光し、5sは発光しなかった。

 5sの方がライトに頼った露出になっていて背景が暗くなってること、Z1は暗いと積極的にISO感度を上げるのでその分ノイズが出るということ、暗いと顔検出しててもAFがあやしくなるねということ。そんな感じです。

photophoto 左がXperia Z1のライトオフ、右がライトオン
photophoto 左がiPhone 5sのライトオフ、右がライトオン

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