さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。リコーイメージングスクエア新宿で、2015年4月8日から開催予定の小松健一写真展「見果てぬ夢よ、風よ、雲よ −探検家・矢島保治郎」を案内する。
上州・赤城山麓の片田舎に生まれ育った無名青年が1909(明治42)年に「世界無銭探検」に旅立ち、3年余りでその企てを実現させてしまう。この旅の途中、世界で初めて外国人として中国四川省から当時、鎖国状態にあり“秘密国”として各国の探検家や研究者、宗教家から垂涎の的であったチベットの聖地・ラサへ入国したのである。しかし、そんな大冒険を成し遂げた矢島保治郎(1882-1963)のことを故郷・上州の人々さえ知る人はほとんどない。
僕は、あの閉塞感漂う明治の末期に、想像を絶するような夢とロマンを抱き、それを実現する大志を貫き通した無名青年を世に広く知らしめたいと思った。政治的にも、経済的にも、何より青年たちの心が閉塞状態にある現代社会だからこそ強く思ったのである。
そして始めた取材は、2006年から都合12回。中国・チベットを車と列車で走った距離は38,000kmを越えた。
長く辛い旅であった……。 合掌
小松健一
名称 | 小松健一写真展「見果てぬ夢よ、風よ、雲よ −探検家・矢島保治郎」 |
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開催期間 | 2015年4月8日(水)〜4月20日(月) |
開館時間 | 10時30分〜18時30分(最終日16時終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア新宿 ギャラリーI&II |
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