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第115回 動物園とオリとガラスの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
行楽の春、カメラを持って動物園に出かけよう。望遠に強いデジカメがあれば、肉眼ではなかなか分からないディテールが楽しめるし、オリの格子も回避しやすい。
ガラス越しの撮影
多くの動物園では、より近くから見えるようガラス越しの鑑賞場所を用意してくれている。でも、ガラス越しだとどうしても余計な反射が目立ちがち。
そんなときは、レンズをガラスにできるだけ近づけてレンズとガラスの隙間に余計な光が入らないようにすること。本連載の第113回に紹介した、ゴム製のレンズフードを活用するのもいい。
その動物の特徴をとらえよう
せっかくの動物園。たくさんの動物を見るのもいいけれども、気に入った動物の前でじっくり腰を据えるのもいい。そうすれば、その動物ならではの面白い瞬間を撮れる。
オカピの顔をじっと見てると、ときどき出す舌がメチャ長いことに気づいた。これは撮らねばなるまいってことで、じっと待って撮ったのがこれ。
続いてカンガルー。見てたら1匹がのそのそと歩いて他のカンガルーにちょっかいをだしはじめた。もしや、と思って狙ってると。
ボクシングがはじまった……というか、ボクシングしたのはこの1撃だけだったのである。じっと待ってるとこんなシーンも撮れるのだ。
最後はコザル。ニホンザルの子どもがいたのだけど、なかなかいい角度でいい位置でこっちを向いてくれない。じっとカメラを構えて待ってたら、木に飛び乗ったとき、少し振り向いてくれた。その瞬間に。
ぼーっと観てても真剣に観ててもいいけど、あまり歩き回るより、気に入った動物の前でじっくり構えてみるのも大事である。
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