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オリンパス、監理銘柄に指定 第2四半期決算提出できず
オリンパスを東証が監理銘柄(確認中)に指定。過去の不適切な処理が発覚し、第2四半期報告書を期限までに提出できない見通しになったため。
オリンパスは11月10日、過去の企業買収資金を損失計上の先送りに使っていたことが判明した影響で、2011年度第2四半期の報告書を期限までに提出できないと発表した。これを受け、東京証券取引所は10付け同社株式を監理銘柄(確認中)に指定した。12月14日までにオリンパスが報告書を提出できなかった場合、上場廃止になる。
金融商品取引法に基づく報告書提出期限は14日だが、不適切な処理の経緯について第三者委員会が調査しており、この調査報告を受けた上で同期決算の適正性を確認し、監査法人から報告書を受ける予定で、期限までに報告書を提出できなくなったとしている。第三者委は12月初旬をめどに結果を報告する予定。
東証は、上場企業が期限までに四半期報告書を提出できない見込みになった場合、注意を喚起するために監理銘柄(確認中)に指定する決まりになっている。
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