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新しい写真表現が楽しめる新世代カメラ「LYTRO ILLUM」でいろいろ撮ってみた(3/4 ページ)

「ライトフィールド」という技術がある。光の強さと方向を記録し、写真の中の一定の範囲に後からピントが合わせられるのだ。この技術を採用した新しいカメラが「LYTRO ILLUM」。どんな写真が撮れるのか、いろいろ撮ってみた。

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PCの専用アプリで処理する

 再生時に画面をタッチすればその場で好きなところにピントを合わせられるし、iPhoneを使えばWi-Fiを経由してその場で公開できるわけだが(Android版は今のところない)、LYTROならではの機能をしっかり楽しむにはPCが必要となる。

 専用アプリ「Lytro Desktop」はデータの読み込みから調整、出力までこなしてくれる必須アプリ。ざっとスクリーンショットでどうぞ。

Lytro Desktop
読み込んだデータにレートを付けてサムネイル表示してみた。ライブラリファイルは複数持つことができる他、アルバムをつくったりフラグをつけたりして管理できる
Lytro Desktop
ダブルクリックして写真を開く。クリックした部分にピントを合わせられる(手前の大根おろしに合わせてみた)
Lytro Desktop
情報をクリックすると撮影情報を表示。これはISO400。明るくない室内でもF2なので余裕

 そして肝心な「調整」機能。元々がRAWデータなので、「フォーカスを含めた現像処理」となる。ホワイトバランスか階調の調整、トリミングなどはいいとして、LYTROならではなのが「絞り」と「フォーカス」。

Lytro Desktop
調整機能。ここで絵づくりを行う

 ではエビのしっぽにピントを合わせて、絞り値を変えてみる。絞り値はF1からF16まで。リアルに絞り値を変えるわけじゃなくて、F1相当からF16相当まで被写界深度を変えられるという意味だと思っていい。

 ただ実際の絞り値はF2なので、F1はデジタル的に作り出したもの。ちょっと不自然になる。

Lytro Desktop
Lytro Desktop
F1とF16。これをあとから調整できるのは素晴らしい。特にこういう写真はどこからどこまでピントを合わせるかが大事なので

 そして絵が決まったらそのままJPEGやTIFFで出力できる。

 写真メニューから「投稿」を選ぶと、LYTROのサーバーにデータがアップされ、Web上でユーザーが自由に見ることができる。

Lytro Desktop
Lytro Desktop
写真を公開。LYTROにアップロードすると同時に、Facebookへも投稿してくれる
Lytro Desktop
Lytro.comではこのように閲覧可能。ここからFacebook、Twitter、Google+などへ投稿できるほか、自分のサイトへ埋め込むためのコードも発行してくれる

 という具合だ。ちなみにこちらのURL(http://lyt.ro/rub1c)で現物を見られます。

 「動画」機能は、LYTROならではのデータを使い、パンしたりフォーカスを変えたりというちょっとした動画の生成。

Lytro Desktop
元が1枚の写真を表示するためのデータだがけっこう面白い動画を作れる。作成したものはフルHDのMP4ファイルとして出力可能だ
出来上がる動画はこんな感じ

 最後の「プレゼン」はフルスクリーンでプレゼンするための機能。3D表示にも対応する。

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