レビュー
フルサイズならではの立体感と4240万画素による豊かな描写――ソニー 「α7R II」(2/2 ページ)
高解像度が魅力の「α7R」をベースに、ボディ内蔵の5軸手ブレ補正を搭載し、高感度特性も向上させた「α7R II」。その描写力はいかほどのものかチェックした。
フレーム内に広くAF測距点があるので、歩きながらの撮影も容易である。フォーカスポイントの設定もクイックにできるので、撮影対象にあわせて臨機応変に対応できる。
α7R IIの魅力を最大に引き出すには、やはり高性能な単焦点レンズが必須だろう。いいレンズはモデルの柔らかい肌の質感、細かい髪の毛の立体感を写し出してくれる。また上質なボケ味も魅力となるからだ。
高感度特性も向上したので、F値が明るくない高倍率ズームレンズでも対応できる懐の広さがα7R IIの魅力だ。単焦点レンズ + 高倍率ズームの組み合わせで旅に出るのもよさそうである。
雰囲気を的確に表現してくれるオートホワイトバランスも好印象だ。曇天の古い街並みに座り込むモデルの、微妙な存在感をうまく引き出してくれた。
瞳が印象的なモデル、伊藤千晶さんの妖しい雰囲気を撮影。フルサイズならではの立体感と高画素による豊かな描写がα7R IIの魅力だ。いいレンズと組み合わせれば美しい写真を手にすることができるに違いない。
(編注:本記事では一般的な撮影状態での利用を念頭に置いているため、人物撮影にレフ版などは利用しておりません)
(モデル:伊藤千晶 オスカープロモーション)
関連記事
- 強力な手ブレ補正でさらに便利になったフルサイズ機――ソニー「α7 II」
人気のフルサイズミラーレス「α7」がボディ内手ブレ補正を搭載し、「α7 II」として新登場した。ボディはやや重くなってしまったが、手ブレ補正のメリットは絶大だ。 - すばらしい高感度性能 ソニー「α7S」の実力をひも解く
ソニーのフルサイズミラーレス「α7」の兄弟機、「α7S」は、有効約1200万画素ながら画素数が少ない分超高感度で、なおかつ4K動画に対応するのが特長。α7とどうちがうのかも比べながら、その性能に迫ってみた。 - 飛びついても損なし! フルサイズミラーレス「α7」に迫る
「フルサイズミラーレス」「軽くて小さい」「価格も手ごろ」と注目のモデルがソニーのα7。どの側面に注目するかは人それぞれだけど、まずはベーシックなレンズキットで、その素性に迫ってみよう。 - 世界最小のフルサイズミラーレス 「α7R」「α7」登場
ソニーからEマウントを採用し、ミラーレス構造とすることで「世界最小」(同社)のサイズを実現したフルサイズ機「α7R」「α7」が登場する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.