シャープが、Ubuntu搭載MID「NetWalker」の第2弾を発表。前モデルから基本仕様はほぼ共通ながら、片手保持で利用できる全面タッチパネルスタイルを採用した。5月発売で価格は4万7000円前後。
シャープは4月19日、OSにLinuxを採用したモバイルインターネットデバイス“NetWalker”シリーズの第2弾「NetWalker PC-T1」を発表、2010年5月に発売する。価格はオープン、想定実売価格は4万7000円前後と予想される。
PC-T1は、QWERTYキーボードを搭載する折りたたみスタイルとした「NetWalker PC-Z1」に対し、キーボードレスの全面タッチスクリーンスタイルを採用した。
液晶ディスプレイは1024×600ドット表示に対応する5型ワイドで、抵抗膜方式のタッチパネル付き。操作用のスタイラスペンが付属する。CPUのFreescale i.MX515(800MHz)や512Mバイト固定のメインメモリ、光学式ポインティングデバイス、IEEE802.11b/g対応の無線LANとBluetooth 2.1+EDR(HIDプロファイルを利用可能)に対応、3秒のクイック起動、OSにカスタマイズ版のUbuntu 9.04を採用などの基本仕様はPC-Z1と似通うが、標準で電子辞書機能をインストール済みとしつつ、ストレージ容量(フラッシュメモリ)は8Gバイト(うちユーザーエリアは約1.5Gバイト)に改められた。
本体サイズは150(幅)×90(高さ)×18〜21.3(厚さ)ミリで、重量は約280グラム。「片手で保持できる手帳/文庫本サイズ」(シャープ)を実現し、電子書籍(XMDFおよびTEXTフォーマットに対応)の表示やオンライン購入、手書きノート機能、手書きメモを挿入したPDFファイル作成機能、電子辞書機能などを備える。
このほか、PC-Z1と同様にWebブラウズ(Firefox)、電子メール(Thunderbird)、オフィスアプリケーション(OpenOffice.org/Word Processor、Spredsheet、Presentation)、「Flash Lite 3」、スケジューラー(Sunbird)、テキストエディタ、ターミナルなどの機能も初期状態で使用できる。3Gデータ通信機能は内蔵されず、ワイヤレスWAN通信は別途国内の通信キャリアが販売するUSB接続タイプの各種3Gデータ通信端末を接続して利用できる。
搭載インタフェースはUSB 2.0(USB A)×1(上面)、miniUSB(USB miniAB/充電にも使用)×1、microSDスロット(SDHC対応)、マイク/ヘッドフォンなど。バッテリー動作時間は約6時間。動作時間はPC-Z1より短くなるが、バッテリーは着脱・交換できる仕様とした。
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