28号、電子書籍配信プラットフォーム「PurchasePlug beta」を発表
28号は1、iPhone/iPad向けにストアアプリ、電子書籍ビューア、コンテンツサーバをセットにし、低コストで電子書籍販売を始められるプラットフォーム「PurchasePlugbeta」の提供を開始した。
低コストでPDFベースの電子書籍ストアを展開可能
28号は11月24日、iPhone/iPad向けにストアアプリ、電子書籍ビューア、コンテンツサーバをセットにし、低コストで電子書籍販売を始められるプラットフォーム「PurchasePlugbeta」の提供を開始した。
雑誌やコミックなどを電子書籍として販売するには、毎号毎巻ごとにアプリ化して個別に販売するか、アプリ内課金の仕組みを実装したストア型アプリとして提供するのが一般的だが、販売管理システムやインフラの整備を含めた初期投資がネックとなっていた。
今回同社から提供されるのは、ビューアの機能も備えたHTML5ベースのストア型アプリと、コンテンツを配置するためのホスティングサーバ。アプリは無償で提供され、出版社ごとのカスタマイズも可能となっている。また、コンテンツのダウンロード数や販売額は、ダッシュボードから確認できるようになっている。
現時点でビューアはPDF形式をサポートしており、サーバにPDFファイルを配置すれば、ストア型アプリから購入・閲覧が行える。DRMの仕組みは特に有していないようだ。
コンテンツを格納するサーバは2Gバイトで月額980円から。コンテンツの価格は無料にすることもできるが、トランザクションフィーとして、1ダウンロードにつき25円が課金される。
今後、Androidアプリでの提供や、PDF以外のファイルフォーマットにも対応予定だとしており、出版社以外のデジタルコンテンツ販売業者向けにAPIの公開も検討しているという。
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