東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、講談社はこのほど、原子力施設や安全対策に関する基礎知識・データをまとめたブルーバックスの1冊「日本の原子力施設全データ」(2001年)の一部を無料公開した。
「原子力発電とは何か」「原子炉の燃料と核燃料サイクル」「原子力のトラブルと事故」など、原発関連施設のデータを除いた部分がPDFファイルでダウンロードできるほか、書籍の前書き「はじめに」をテキストで閲覧できる。
同書の出版当時、著者の北村行孝さんは読売新聞論説委員、三島勇さんは同紙科学部記者。原発事故を受けて「情報は混乱し、理由のない不安や誤解が広まっている」が、「この状況が少しでも改善するために、この本で記した基礎知識が役に立つことを願っている」とコメントしている。
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