Android3.0搭載のタブレット端末「Optimus Pad L-06C」を試す(2/3 ページ)
Android 3.0を搭載したタブレット端末として国内で最初に登場したLG Electronics Japanの「Optimus Pad L-06C」。8.9型ワイドというユニークなサイズの液晶を搭載したこのタブレットの実力を、XOOM Wi-FiやiPadとの比較を交えながらレビューする。
ホーム画面はAndroid 3.0のデフォルトほぼそのまま
さて、本製品は国内初となる、Android 3.0搭載のタブレットである。改めて説明するまでもないが、Android 3.0は従来のAndroid 2.x系列とは異なり、タブレット向けに新規に設計されたOSである。そのためAndroid 2.x系列を搭載するスマートフォンとは操作性が大きく異なる。
それが顕著に感じられるのは、画面が横向きの状態が標準的なポジションであるということだ。Android 2.xでは縦向きの画面が基本で、機種によっては横向きにすることも可能だが、その場合はハードウェアとして実装されたホームボタンや戻るボタンなどが、横に移動してしまう欠点があった。
Android 3.0では、ホームボタンや戻るボタンはソフトウェアキーとして用意されているため、画面のレイアウトを変更しても、常に下段にボタンが配置される。またマルチタスクキーを備えており、アプリ間の切り替えもスムーズに行える。ウィジェットがホーム画面に配置されているほかは、基本的にAndroid 3.0標準の画面のままで、メーカー独自のカスタマイズは最小限にとどめられている。
初期設定はウィザードで楽々
電源投入から実際に使えるようになる流れについてざっと見ておこう。
本体の電源をはじめて投入すると、Android端末に共通する初期設定ウィザードが始まる。すでにGoogleアカウントにひもづけられたAndroid端末があれば、Googleアカウントが認証された時点で従来の端末にインストールされたアプリがまとめてコピーされ、そのまま利用できる。
Android 2.x系列で動作したアプリも基本的には利用可能
アプリについては、従来のAndroid 2.x系列で動作したものはほぼそのまま利用できる(Optimus PadはAndroidマーケットのほかドコモマーケットからもアプリをダウンロード可能)。中にはAndroid 3.0上での動作が不安定なアプリもあるが、きちんと動作している限りはOSの違いを意識する機会はほとんどない。せいぜい前述の、ホームボタンや戻るボタンのレイアウトの違いが気になるくらいだ。
Android 3.0に最適化されたアプリの登場に期待
ただし、読書端末としての利用も想定している場合は、アプリによっては見開き表示に対応していないことがあるので注意したい。縦向きの単ページ表示で利用するぶんには特に支障はないが、横向きにすると見開きにならないばかりではなく、ページが横幅いっぱいまで表示され、上下にスクロールしないと読めなくなってしまう場合があるからだ。
電子書籍であっても、本文が横書きであれば、縦スクロールでも違和感なく読めるが、縦書きの電子書籍であれば、いったんページの下までスクロールしてからまたページの上まで戻ってくる格好になり、読み進めるにあたってはおおいに苦痛となる。すでに米Amazon.comの電子書籍リーダーアプリ「Kindle for Android」はAndroid 3.0に最適化されたものがリリースされているが、今後、ほかの電子書籍リーダーアプリでも順次最適化が進むことが期待されるので、そちらに期待したい。
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