Mozilla、タブレット用OSを開発中
Mozillaがタブレット用のOSを開発中であることを明かした。Firefoxで実績のある開発力は、この新たなタブレット向けOSでも発揮されるだろうか。
MozillaはWebブラウザのFirefoxで有名だが、OS分野で手をこまぬいている訳ではない。同社は月曜日にタブレットPC分野で競争するために独自のOSを開発中であることを発表した。
新たなMozillaのプロジェクトのコードネームは「Boot to Gecko」またはB2Gである。そのゴールはオープンWeb用の完全なスタンドアローンのOSを完成することにある。このプロジェクトではSMS、カメラ、USBポート、Bluetooth、テレフォニーなどを活用するまったく新しいAPIを0から構築する。また、新OS向けのカスタムアプリケーションの開発者向けのSDKをリリースするという。
MozillaはOSの全開発サイクルをオープンソースにすると主張している。よって、Mozillaのコミュニティーがフィードバックを提供し、品質を確実にし、製品を完成させる。同社はHTML 5とセキュアなWebブラウジングをオプションとして推進するそのほかのWeb標準を利用するようだ。
プロジェクトの開発者の一人、マイク・シェーバー氏は、OSを強化するためにGoogle Androidの幾つかの面を利用すると主張する。開発者のチームはできるだけGoogle Androidを利用したくないが、カーネルとドライバは利用する予定だ。
GoogleはChrome OSを開発し、消費者あるいはラップトップやタブレットを製造しているメーカーには受け入れられていない。タブレット界で現在利用されているのは、iOS、Android、MeegoとWebOSのような少数のOSでしかない。Mozillaがうまくやれば新たなOSの余地はあり、同社はオープンソースの開発で確かな実績を持っている。引き続き注目しよう。
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多数のメーカーがAndroidタブレットを投入することで、Androidの市場シェアは5年後には3割近くにまで伸びる見込みだ。
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