Sony S1改めTablet S、9月前半に出荷
間もなく市場に登場するソニーのタブレット端末。ソニーはこれまでS1と呼ばれていた製品をTablet Sという正式名称とした。S2の名称も気になる。
われわれはソニーから発売されるタブレットのS1とS2という命名に慣れきってしまったので、最終製品バージョンがその言及されてもおそらくそれほど驚きはしないだろう。しかし、われわれはそれがただのコードネームであり、発売準備が整う前にタブレットに適切な名称が付けられることは分かっていた。
発売日が間近に迫り、ソニーはこれまでS1と呼ばれていた製品を最終的にTablet Sという正式名称とした。正式名称はコードネームとほとんど変わらないが、S2がどのような名称になるのかはまだ不明だ。
ところで、正式名称以外で明らかになったのはTablet Sが9月の第2週までに市場での発売準備が整うだろうということである。また、Tablet SはAndroid 3.1を搭載して出荷されるが、Ice Cream Sandwichが発表されれば、同OSにも互換性を持つだろう。タブレットは統合されたIRブラスターを通じてホームシアターのリモコンとしても機能するが、engadgetが行き当たったのはそれよりもいくぶん興味深いことだ。Tablet Sは受け取り先がソニー製品であるかどうかにかかわらずほかのDLNA互換ハードウェアに対して信号を「投げる」こともできる。このことは、Tablet SがTV、Blu-rayプレーヤーなど家電製品のリモコンとしても機能するのに一役買うことになるだろう。
Tablet Sのほかの特徴として、背面に5Mピクセル、前面に3Mピクセルのカメラを搭載する。ソニーが自前で追加するであろうワイヤレスキーボードやフルサイズのUSB接続アダプターといった幾つかの追加アクセサリーの存在が確認されている。9.4型で1280×768ピクセルの画面は、反射を抑え色彩豊かなTrueBlack樹脂層を誇示している。
Tablet SのユーザーはQriocityの音楽、動画ストリーミング(Video Unlimitedとして再ブランド化中)だけでなくReader Storeのようなソニーの全サービスにアクセスできるだろう。また、このタブレットはPlayStationもサポートするS2およびXperia Play以外の唯一のデバイスである。
タブレットは9月にベルリンで開催されるIFAテクノロジーショーで披露され、出荷がその後まもなく開始されると予想されている。デバイスの価格はこれまでのところ不明で、iPadが主な競争相手であることを考えると、ベースとなる16GバイトWi-Fiバージョンで499ドルよりも安い価格が想定されるだろう。
一方で、9.4型のソニータブレットを楽しみにしているインドの人はタブレットが来月には手に入ると考えていい。これはSony Indiaの社長、玉川勝氏が「われわれは今年、インドでソニータブレットを発売する。世界での発売と同時にそれは起こるだろう」と述べたことで確認された。
初期のうわさではベースバージョンのTablet Sが29000ルピー(約4万9600円)ほどの価格になると考えられている。
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