AmazonはNetflixに似たスマートフォンおよびとタブレット向けの電子書籍購読システムを提供するため、幾つかの大手出版社と協議している。
同社はまもなくAndroidを搭載するエントリーレベルのタブレットを発売する予定だ。同社は自社のWebサイトをよりタブレットフレンドリーに刷新し、ソフトウェアに自社のサービスの核となる機能を統合しつつある。Kindle Books、Amazon Music、クラウドストレージとオーディオブックの統合などがそれである。現在リリースに向けて開発中のサービスは、年間使用料と引き換えに山ほどの電子書籍へアクセスを提供するサブスクリプションベースのサービスだ。
The Wall Street Journalによると、何人かの匿名の出版業界幹部はその考えについて乗り気ではないという。このサービスにより書籍の価値が下がり自社の書籍を販売しているほかの小売業者との関係を圧迫するからだ。
多くの電子書籍コンテンツへアクセスを提供するサービスは、予算の限られた顧客には受けが良いかもしれない。これにより図書館のウェイティングリストを回避することができ、すぐに書籍が手元に届くようになる。古典やほかの著作権使用料無料の書籍にこのサービスが適用されれば、幾らか勢いづくかもしれないだろう。さらに、ひとたびAmazonが強いユーザー層を獲得できれば、より多くの出版社が契約を考えるほどの売り上げへとつながるのかもしれない。
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