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FacebookがHTML5 Webアプリ販売インフラをiOS向けに正式稼働:電子書籍アプリ開発者は要注目
米FacebookはiOS向けアプリをアップグレード、新たにHTML5アプリ配信サービスに対応した。
SNS最大手の米Facebookは10月10日(現地時間)、同社が会員ユーザー向けに公開しているiPhone版アプリを大幅アップグレード、iPadにも対応した。
今回バージョン4.0として公開されたこのiPhone/iPad版「Facebook」アプリでは、ここ半年ほどサードパーティ開発者たちの間で噂されていたHTML5アプリ配信サービス(コード名:Project Spartan)に対応。これにより、ゲームなどのアプリデベロッパーや一般のWebデザイナーが、iOS版Facebookユーザー向けに自作のHTML5アプリを配信・販売できるようになる。ただし課金システムは、Appleの規約により、Facebook独自の「Facebook Credits」ではなく、AppleのInApp課金を使う必要がある模様。
なお、すでに「Magic Land: Island」「Huffington Post」など一部のHTML5アプリが検索で引っかかるようになっている。さらにFacebookでは、Appleへの配慮から、HTML5形式アプリだけでなく既存のネイティブiOSアプリ(iTunes App Store上で販売されるアプリ)へリダイレクト誘導する機能も提供している模様だ。
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