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米作家エージェント協会、「Kindle Lending Library」の参加出版社に警告:出版契約違反になる?
米国最大の作家エージェント団体であるAssociation of Author's Representativesは、Amazon.comの電子書籍無料貸し出しサービス「Kindle Lending Library」の参加出版社に対し、参加前に必ず著者側と出版契約の改訂に入るよう警告している。
米国最大の作家エージェント団体であるAssociation of Author's Representativesは11月4日(現地時間)、米Amazon.comが先週発表したAmazon Prime会員向けの電子書籍無料貸し出しサービス「Kindle Lending Library」の参加出版社に対して、警告の表明を行った。
表明文によると、出版社が現在大半の作家と交わしている一般的な出版契約では、今回の「Kindle Lending Library」のような特異な電子書籍配信サービスは一切想定されておらず、ロイヤリティ分配についても作家側から何ら合意を得ていないとのこと。そのため、参加する前に必ず著者側と出版契約の改訂に入るよう警告している。
なお、この表明文によると、仮にAmazonの新サービスに対応するよう出版契約を改訂する場合は、売上ロイヤリティとは別に、参加ロイヤリティを加算するなど、料率計算方式の大胆な変更が必要になるだろうとしている。
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