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Penguin米国法人もOverDriveの図書館向け電子書籍配信サービスから撤退:やっぱり採算が合わない?
Penguin USAは図書館向け電子書籍プラットフォーム最大手の米OverDriveに対する作品提供をストップした。米国大手出版6社のうち図書館向け電子書籍サービスから撤退を決めたのはこれで3社目。
米国の図書館関係者向け情報サイト「The Digital Shift」によると、英Peasonグループの大手出版社であるPenguin USAが、図書館向け電子書籍プラットフォーム最大手の米OverDriveへの作品提供をストップした模様。
OverDriveは図書館業界向け電子書籍プラットフォーム最大手。今夏Amazon.comとの提携により、電子書籍端末「Kindle」シリーズでも主要図書館から電子書籍が無料レンタルできるようになり、ユーザーの拡大を目指していた。米国大手出版6社のうち図書館向け電子書籍サービスから撤退を決めたのはこれで3社目。
今回の撤収についてPenguin側は、「コンテンツのセキュリティ上の問題」と表明している模様。
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