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米Amazon、ライバル店内でバーコードスキャンした雑貨を5ドル割引に――全米書店協会が激怒
米Amazon.comは、ライバル店内の商品バーコードをアプリでスキャンしたら、それを5ドル引きで販売するという1日限定キャンペーンを米国内で実施。書籍は対象ではなかったが、米国の書店組合は激しく抗議している。
米Amazon.comは12月10日(現地時間)、同社の無料iOS・Android向けスマートフォンアプリを使い、ライバル店内で商品バーコードをスキャンしたら、それを5ドル引きで販売するという1日限定キャンペーンを米国内で実施した模様。
ユーザーが一般の小売店を散策中に商品裏のバーコードをスキャンすると、その店頭での価格の入力が促され、Amazon側で購入すればさらに5ドルの割引がされるという仕組み。今回実験対象となった商品は特定の生活雑貨のみで書籍・雑誌などは除外されたようだが、さっそく本件について、米国の書店組合American Booksellers Associationが会長名で抗議文を掲載している。
なお、関係者によると、今回のAmazon側によるバーコード実験の目的について、ライバルチェーン店の店頭価格調査も兼ねている可能性が高いという。
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