Apple、1月末に新自主出版プログラムを立ち上げ
Appleは、1月末に開催予定のイベントで、自主出版サービスを立ち上げる考えのようだ。レベニューシェアの仕組みをどのようにするつもりなのかなどが注目される。
Appleは今月末、ニューヨークで特別なイベントの開催を予定しており、恐らく自社のiBooksと出版プラットフォーム向け新プラグラムをローンチする。このイベントに近い情報筋によると、同社はコンテンツをiBookstoreに集積するための新電子出版プラットフォームを立ち上げようとしているという。これは同社がAmazon(DTP)やBarnes & Noble(Pubit)と競争する上で大きな前進になる。
現在、インディー作家が自分の作品をApple iBookstoreにリストしたければ、その限られた方法の1つは、米国の自主出版サービスであるSmashwordsのような第三者を経由することだ。Smashwordsは著作にフリーのISBNコードを割り振り、iBooksなどに提出する。
Appleが発表するとみられる新プログラムは、Amazonが提供しているプログラム――自社プラットフォームで独占的に作品を発表しようとする作家にはインセンティブを与える――にヒントを得たものとなるだろうが、その詳細はまだ明らかにされていない。もしかすると、イベントで明らかにされるのは、ほかの主流となっている自主出版サービスと競争するためにAppleが採用するレベニューシェアの仕組みについてではないかと考える方もいるに違いない。1つ分かっているのは、AppleがEPUBを採用し、既存書籍の変換を非常に簡単にするということだ。
関連記事
- レンタル電子書籍からも著者に利益還元:Amazon、KDP Selectをローンチ
Amazonが電子書籍のレンタルに対する著者への利益還元策として、年間600万ドルにおよぶファンド「KDP Select」を用意した。 - Kobo、独自の出版プラットフォーム立ち上げを発表
カナダのKoboは、2012年初頭に出版部門を立ち上げることを発表した。Amazonと同様の戦略だが、小売り業者が出版部門を立ち上げることの影響はじわじわと出てきそうだ。 - Kindleから新たな100万部作家 自費出版で初
Kindleの自費出版システムを使って100万部の電子書籍を売り上げた作家が登場した。 - Amazon、印税70%の契約オプションを適用可能な「Kindle Direct Publishing」をカナダでも開始
Amazon.comは、これまでKindle DTPと呼ばれていた同社の自己出版サービスを「Kindle Direct Publishing」に名称変更し、70%の印税を得られる契約オプションを選択可能な状態でカナダでもサービスインした。
関連リンク
Copyright© 2015 Good E-Reader. All rights reserved.
(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。