マンガ大賞2012のノミネート作品決定:銀の匙、鬼灯の冷徹など
今一番フレッシュな漫画は何か? 書店員がお勧めする漫画作品を決める「マンガ大賞」。今年のノミネート作品の中にあなたが目を付けていた作品はある?
書店員を中心とした有志による選考委員・実行委員がお勧めする漫画作品を決める「マンガ大賞」。今年のノミネート作品がマンガ大賞実行委員会から発表された。
同賞の選考対象となる作品は、「2011年1月1日から12月31日までに新刊の単行本が刊行された、最大巻数が8巻までの作品」。一次選考では各選考員が選んだ「一推し」を最大5つ挙げ、得票の多かった作品を二次選考へノミネートするという2段階の選考方式となっている。最大巻数に上限を設けているのは、作品のおもしろさが世間に認知されるのに約2年、週刊連載でいえばだいたい8巻分に相当するという考えから生まれたもの。
今回は、得票同数を含めたことで15タイトルがノミネートされた。ノミネート作品を見ると、単行本の刊行ペースの妙もあって2010年から3年連続で同賞にノミネートされた「アイアム ア ヒーロー」(花沢健吾)をはじめ、「グラゼニ」「ドリフターズ」「鬼灯の冷徹」「銀の匙 Silver Spoon」などが並ぶ。
2008年からの大賞受賞作品は、「岳 みんなの山」「ちはやふる」「テルマエ・ロマエ」、そして昨年は「3月のライオン」だった。マンガ大賞2012の大賞作品の発表および授賞式は3月23日を予定している。
マンガ大賞2012にノミネートされた15作品
『アイアムアヒーロー』花沢健吾
『惡の華』押見修造
『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘
『グラゼニ』森高夕次・アダチケイジ
『外天楼』石黒正数
『四月は君の嘘』新川直司
『昭和元禄 落語心中』雲田はるこ
『大東京トイボックス』うめ
『高杉さん家のおべんとう』柳原 望
『となりの関くん』森繁拓真
『ドリフターズ』平野耕太
『25時のバカンス 市川春子作品集?』市川春子
『信長協奏曲』石井あゆみ
『日々ロック』榎屋克優
『鬼灯の冷徹』江口夏実
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