Barnes & Noble、英国のWarterstonesと提携:うわさ
Barnes & Nobleが英国市場への進出を検討しているようだ。NOOKの新モデルもここで発表されるとみられる。
先月、Barnes & Nobleの電子コンテンツ担当副社長、テレサ・ホーナー氏は今春に英国で新たなNOOKを販売する計画を明らかにした。同社はNOOKを米国外で最大マーケットの1つである英国に展開しようと模索している。そして先週末、この潜在的ディールについて分析した2つのリポートが公表された。
その1つはBloombergがレポートしたもので、この中ではBarnes & Nobleが英国で新バージョンのNOOKを流通させるために英国書店チェーン大手のWaterstonesと提携を計画しているとある。新バージョンのNOOKは米国外での使用に最適化され、300以上の売り場で販売される。
「Barnes & Nobleがその製品向けの流通を確実に拡大させれば、それは明らかに同社にとって利益になるでしょう」とインタビューに答えているのは、ニューヨークのStandard & Poor'sのアナリスト、マイケル・サワーズ氏。彼は続けて、「Amazonはほとんどの市場でファーストムーバー(先発者)であり、市場ではいまだに巨大な存在で支配的地位を築いています」とも述べている。つまりは、小売の領域でデバイスを販売することが非常に重要で、まさにそれによりNOOKの売り上げが急増したのだ。Barnes & Nobleのすべての自社店舗とほかの大手小売チャネルが製品を積極販売するのは注目を得る上で良い手段だといえる。
このテーマについて触れたもう1つのレポートはNew York Timesに掲載されている。これは誰もが読むべき良記事といってよいだろう。同紙はBarnes & Nobleのビジネスモデルについてエンジニアや業界人など幅広い人々にインタビューを実施、その中では、新たなE Inkベースのデバイスがほぼ完成しており、英国向けにのみ販売されるという情報が明らかにされている。
カナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、スペインといった主要な市場に自社のE Inkデバイスを投入したAmazonと競合するため、Barnes & Nobleは明らかにフォロワー戦略を採っている。NOOKは米国での販売成績は非常に良いが、米国以外ではそれほどでもない。英国進出の成功は同社が拡大するマーケットの優先度を高め、NOOKの名前を浸透させることになるかもしれない。
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