モリサワは2月1日、昨年の「国際電子出版EXPO」でも参考展示されていた電子雑誌制作ソリューション「MCMagazine」の販売を開始した。
MCMagazineは、Adobe InDesignで制作した組版データなどを、段落スタイルや文字スタイル、ルビなどを保持したまま電子雑誌化するWindows向けオーサリングツール「MCMagazine Maker」と、変換されたコンテンツデータをデバイス上で閲覧する「MCMagazineビューア」の2つの製品で構成される。後者はストアアプリの組み込みライブラリとして提供されるもので、誌面全体を表示する「レイアウトイメージ」と、組版機能によるテキスト表示に特化した「テキストウィンドウ」で構成されているのが特徴。iOS、Androidが対応デバイスとなっている。
MCMagazine Makerで作成したデータは、電子書籍ストアでの販売・配布を前提としているが、MCMagazineビューアを組み込んだストアアプリはまだ登場しておらず、現時点ではMCMagazineコンテンツの販売窓口は存在しない。同社は協力会社によるストア開設は春ごろとしている。
MCMagazine Makerの年間使用料は1ライセンス18万9000円。
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