Google eBooks、Google Playに統合
Googleは、Androidマーケットを全面的に見直し、すべてのコンテンツをGoogle Playに統合した。これによる影響は少ないとGoogleは説明しているが、果たして本当にそうだろうか。幾つかの側面からこの統合をチェックしてみよう。
Googleは3月6日(現地時間)、Google Android Marketを全面的に見直し、そのすべてのコンテンツをGoogle Playに統合した。これによりアプリ、ゲーム、動画、そして書籍はすべて1つのブランドの下に再編される。Google eBooksは現在、すべてのユーザーをGoogle Playにリダイレクトしており、同社は体験自体を変更するものではないとしているが、果たしてこれは本当だろうか。
Google Playは、デバイス上のApp Storeにアプリしかないと思われており、主にそれを理由として開発された。Googleは動画、音楽などのコンテンツを少しずつストアに統合していて、Google eBooksについては3年目を区切りとして切り替えのタイミングだったということだろう。
Google eBooksは基本的にすべてのリンクをGoogle Play上の新たなリンクにリダイレクトしている。Google eBooksの小売向けAPIはGoogle Playのローンチに伴う変更はない。Googleの小売パートナー経由で販売された書籍はこれまでと同じくGoogle eBooksと称される。小売パートナー経由でGoogle eBooksを購入したユーザーはそれらの書籍をGoogle Play上で読むことになる。Googleはこの変更に関するユーザーへの告知を支援するために小売パートナー向けの公式アナウンスを提供する予定だ。
Google eBooksを自分のWebサイト上で販売する小売業者の場合はどうだろうか。これに関しては、Google eBooksの小売パートナーとしてすぐに何かが変わる訳ではない。小売業者はこれまで通り自分のWebサイト経由でGoogle eBooksを販売し、顧客もこれまでと同様に書籍を受け取り読むことができる。唯一の変更は顧客が自分の購入した書籍にアクセスするとGoogle Playの書籍ライブラリにリダイレクトされることだ。
多くのタブレットや電子書籍リーダーは公式Google Playマーケットにアクセスできないので、ユーザーはアプリやゲームをインストールできない。電子書籍は影響を受けず、ユーザーはそれらを読んだり自分のPCにダウンロードしたりできる。GoogleはHTML5ベースのリーダーアプリを保有しており、ユーザーはWebブラウザから直接、書籍を購入し読書できる。これはユーザーのPCやMacに加えてモバイルデバイスにも適用され、書籍を購入することもできる。
最後に、オンラインで電子書籍を販売、購入するのに古い手段に依存しているSony PRS-T1とiRiver Story HDについてはどうだろうか。デバイス上のストア体験の表現方法に若干の変更はあるものの、Story HDのオーナーは現在の体験をそのまま享受しつつ、Google Playエコシステムを利用して自分の書籍を読むこともできる。われわれはStory HDのオーナーにこれからはGoogle Playのサイトで書籍を購入するようにお勧めする。iRiverとSonyはGoogleエコシステムに対する新たな変更をすべて取り込むための新ファームアップデートをプッシュ配信する予定だ。
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