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連想出版、紙電子を問わず作品を探す「e読書.jp」公開

紙の本と電子書籍を一緒に探せる国内最大の検索サービス「e読書.jp」がオープンした。

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 「電子書籍って紙で出版されているものがあるのかないのか検索しないと分からないから面倒くさい。紙で出ているものは必ず電子でもあればいいのに」――電子書籍のニュースを追っていると、1日1度は目にするこうした声。実際そのとおりで、どの作品でも紙と電子の選択肢が読者に提供されるようになるには、まだしばらく時間が掛かるだろう。

 そんな中、紙の本と電子書籍を一緒に探せる国内最大の検索サービスが登場した。それが「e読書.jp」だ。同サービスは、ここ数日の電子書籍市場の話題を話題を独占している出版デジタル機構のほか、hon.jp、国立情報学研究所の協力を得て、連想出版が構築・運営したもの。連想出版は、高度な連想検索などが行える汎用連想計算エンジンをベースに、日英940万冊の書籍情報を連想検索できるWebcatPlus(運営:国立情報学研究所)の運営協力などでも知られる特定非営利活動法人(NPO)。

 「自分が読むべき本を、現在入手可能な100万冊以上の中から探し出す」ためのサービス提供を主眼に置いているのが特徴。電子書籍情報はhon.jpのサイトに、紙の書誌情報はWebcatPlusのサイトに遷移するようになっている。まだ電子書籍情報の拡充には課題を残している部分もみられるが、出版デジタル機構が今年度100万冊のペースでコンテンツの電子化を進めていくことを考えれば、その情報もこのサービスにフィードバックされると思われる。APIなどの開放が期待されるところだ。

 少し興味深いのは、これが単なる検索サービスではなく、例えば電子書籍での復刊リクエストを送ることがで可能な点だ。このリクエストは出版デジタル機構を通じて出版社に届けられ、優先的に電子化を進めるよう依頼するというスキームが組まれている。

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