「まずは読切漫画から」の文化、ネットなら不要? 裏サンデー担当者が議論
4月18日にオープンするWeb漫画サイト「裏サンデー」の担当者が、漫画家の“連載デビュー”のあり方などについてTwitterで議論。ネットに着目した漫画編集者は、どんな未来を考えているのか?
「もし仮に読切を作る才能と連載を作る才能が違うとする。その場合、一般漫画の編集部が欲しいのは連載を作る才能なはず。でも、投稿者や新人作家さんにはまず読切を描かせる現実。なんかおかしくないですか?」(原文リンク)
4月18日に公開を予定する小学館のWeb漫画サイト「裏サンデー」の担当者、石橋和章さんのつぶやきをきっかけに、漫画家の連載デビューのあり方などについてちょっとした議論が起きている。漫画雑誌では新人漫画家にまず読み切り作品を書かせ、力量を判断して連載を検討することが多いが、石橋さんはこうした習慣とは異なる“プロ連載作家の生み方”を探っている。同氏は、連載作家を生むエコシステムをWeb漫画サイトを使って作りたいようだ。
議論の発端となったのは、石橋さんの「読み切りとかって何の意味があるんだろうね?」(原文リンク)というコメント。漫画家などさまざまなTwitterユーザーが反応し、意見を述べた。その一部はtogetterにもまとめられている。
意見の中には、短い作品を描くことで作家の腕が磨かれるといった指摘がいくつかあった。一方で、読み切り作品を作る才能と連載作品を作る才能は違うのではないかといった指摘も。“読み切り→連載”とは違う連載作家への道として、同氏の考えるWeb漫画サイトを紹介した。
同氏は、Web漫画サイト上で誰からでも連載作品の投稿を受け付け、読者ランキングで上位に入った作家には原稿料を払ったり、単行本化を持ちかけるビジネスモデルを考えている。「漫画家さんや志望者の方に沢山要望がありそうなら裏サンデーで動いてみようかと。実現出来るかはわかりませんが。いろんな意見聞かせてください」と、Twitter上で意見を求めた。
スパイシーソフトの「マンガ★ゲット」など、人気作家にインセンティブを払うWeb漫画サイトは実際にあるが、裏サンデーの目論見は果たして実現するのだろうか。
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