「bk1」と「honto」の統合で大型オンライン&電子書籍サービスが誕生
「オンライン書店ビーケーワン」と電子書籍販売サイト「honto」が5月中旬に統合。大型のオンライン書店&電子書籍販売サービスとして生まれ変わる。
ビーケーワンは4月17日、2012年5月中旬に「オンライン書店ビーケーワン」と電子書籍販売サイト「honto」を統合すると発表した。統合後のサービスサイト名は「honto」で、運営会社も丸善CHIホールディングスの子会社である図書館流通センター(TRC)からhontoを運営するトゥ・ディファクトとなる。トゥ・ディファクトは大日本印刷(DNP)、NTTドコモ、丸善CHIホールディングスの共同出資会社。
統合後もビーケーワンのメールアドレスとパスワードで引き続き利用でき、bk1ポイントは6月に新設予定の「hontoポイント」に引き継がれる。このhontoポイントは丸善・ジュンク堂・文教堂書店の店舗購入でもためることができる。なお、「モバイルbk1ポイント」からbk1ポイントへの交換は5月10日をもって終了する。
新たなhontoはスマートフォンでの閲覧が最適化されるほか、検索やレコメンド機能を強化。提携書店の店舗検索サービスやニュース・イベント情報の配信や、電子書籍をプレゼントできるギフトサービスなども展開予定。
トゥ・ディファクトは設立当時、2011年中にbk1とのシステム統合を完了予定とするなど、DNPグループの書店と連携するハイブリッド出版配信プラットホーム構想を打ち出していた。すでにhontoではbk1、丸善、ジュンク堂、文教堂などDNP系列のオンライン書店サイトの商品ページへのリンクボタンを配置するなどしていたが、紙と電子の書籍を扱う総合ストアとしてAmazonなどの競合と渡り合える存在になりたい考えだ。bk1のユーザーからも評価の高かった3000円以上の注文で利用できる300円分ギフト券、コンビニ後払いが利用できること、書籍をラミネートフィルムでカバーする「フィルムコートサービス」など特徴的なサービスの継続も期待したいところだ。
なお、リニューアルに伴って5月2日から書評の受付が中止され、4月17日から決済方法としてEdy、モバイルEdy、iD、ネット銀行支払が、5月1日からSuicaが利用できなくなる。モバイルSuicaはリニューアル後に再開予定。また、ビーケーワンが備えていた注文重複お知らせ機能と、デジタルコンテンツの購入履歴機能は利用できなくなる。
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