マガジン公式アプリがリリース、最強電子コミックアプリになるか?
講談社は、『週刊少年マガジン』『マガジンSPECIAL』『別冊少年マガジン』などの人気コミック作品を購入・閲覧できるiOSアプリ「少年マガジン コミックス」をリリースした。まずは50タイトルほどが並んでいる
講談社は5月16日、『週刊少年マガジン』『マガジンSPECIAL』『別冊少年マガジン』などの人気コミック作品を購入・閲覧できるiOSアプリ「少年マガジン コミックス」をApp Storeでリリースした。
同アプリは、講談社発の電子書籍ストアアプリで、『はじめの一歩』『進撃の巨人』『FAIRY TAIL』『金田一少年の事件簿』『魔法先生ネギま!』『カメレオン』『GetBackers奪還屋』『バリバリ伝説』などマガジンの歴史を彩った名作50タイトル、1000冊以上が購入可能になっている。購入はアプリ内課金の仕組みを利用しており、Apple IDがあればよい。作品の価格は350円から。
すべての作品で試し読みが可能なほか、ユーザーの生年月日を登録することで、中学または高校時代の連載作品をピックアップする機能なども用意されている。ラインアップは毎週追加予定とし、今後、週刊少年マガジンの作品のうち、講談社を通じて電子化した作品はすべてこのアプリで配信するという。
リリース記念として、30代、40代ユーザーには懐かしの『MMR』『カメレオン』『コータローまかりとおる!』『将太の寿司』『バリバリ伝説』の第1巻が6月15日まで85円で販売される。
このアプリ、ACCESSの電子出版プラットフォーム「ACCESS Digital Publishing Ecosystem」をベースに制作されている。ACCESS Digital Publishing Ecosystemは電子書籍向けのビューワ、コンテンツ配信、広告配信システム、売上管理システムなどを端末からサーバシステムまで包括的にサポートするソリューション。講談社からリリースされている「金田一少年の事件簿」「エリアの騎士」や「BLOODY MONDAY」といった作品の公式アプリもACCESS Digital Publishing Ecosystemが用いられている。このため、上記3アプリ内で購入したコミックは、「少年マガジン コミックス」アプリでも購入済みとして扱われる。
出版社が自らストアアプリをリリースするのは珍しいことではなくなりつつある。例えば角川グループの「BOOK☆WALKER」はその好例といえるし、角川グループとなったメディアファクトリーはACCESS Digital Publishing Ecosystemを用いたストアアプリ「MFラノベ☆コミック」をリリースしている。
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