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電書協、「EPUB3.0日本語組版要望表」を公開
日本電子書籍出版社協会(電書協)は、EPUBビューワ上で出版社が必要とする日本語組版の要素項目をまとめた要望表を公開した。
日本電子書籍出版社協会(電書協)は6月21日、EPUBビューワ上で出版社が必要とする日本語組版の要素項目をまとめた「EPUB3.0 日本語組版要望表」を公開した。
電書協は、大手出版社など41社が電子出版事業の拡大を図る目的で2010年2月に設立した社団法人。今回発表された要望表は、IDPF(International Digital Publishing Forum)が策定し、電子書籍フォーマットの国際標準として国内での普及も期待される「EPUB」について、日本語組版周りで足りない要素などを優先順位を付けてまとめたもの。
要望書には多岐にわたる要望が挙げられており、中でも外字の扱いや改ページ、インデントなどは喫緊の課題として多くの要望が寄せられている。仕様が策定されたとはいえ、出版社がEPUBを積極的に採用するにはまだ解決すべきことが多いようだ。
電書協では、今回の要望表の内容を、EPUBでの電子書籍コンテンツサービスや、ビューワ設計・仕様の決定をする際に配慮してもらいたいと説明している。
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