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研究者の貴重な著書を電子化 「作家になったプリンセス マルト・ビベスコの生涯」
ボイジャーは、電子書籍ショップ「BinB store」において、佐野満里子氏の「作家になったプリンセス マルト・ビベスコの生涯」を発売する。
ボイジャーは、電子書籍ショップ「BinB store」にて「作家になったプリンセス マルト・ビベスコの生涯」を7月3日に発売する。価格は840円。
20世紀前半から文筆活動をしながら外交活動を行った、ルーマニア貴族ジョルジュ・ビベスコ公妃であるマルト・ビベスコの評伝。彼女は、女性の政治参画が難しい時代に陰ながら外交活動を行い、数多くの著書を出版した。しかし、日本ではビベスコの著書は「チャーチルと勇気」が出版されたのみで、その存在はあまり知られていない。
本書は慶應義塾大学でフランス語を教えながら、長年ビベスコを研究している佐野満里子氏が執筆。彼女の外交活動や文人たちとの華やかな交友関係、イギリス首相など時の政治家との政治的な会話などをドラマチックに描いているほか、ビベスコの著書のあらすじなども紹介している。
佐藤氏がボイジャーに研究論文をボイジャーに持ち込んだことをきっかけに、本書の電子化が決定したという。「ボイジャーでは出版社として、埋もれている市井の才能を世に送り出したいと考えております。本書のような魅力ある作品があれば、電子化のサポートを行います。また、作家自身が完全原稿を用意すれば、BinBで電子化できるようなセルフサービスも開発中です。どうぞご期待ください」
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