縦書きレイアウトの国際標準化、民間団体などが推進
民間企業を中心に構成され、総務省も支援する「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会」が縦書きレイアウトの国際標準化に向け動き出している。
民間企業を中心に構成され、総務省も支援する「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会」が、縦書きレイアウトの国際標準化に向け活動中と産経新聞などが伝えている。
縦書きなど日本特有の要件は、電子書籍の世界ではEPUB 3の策定時にも注目を集めた。ともすれば日本固有なものとしてとらえられがちなこれらの要件が世界標準のフォーマットに入るかどうかが日本のコンテンツの国際競争力を考える上で外せないものだったからだ。そして、EPUB 3ではこれらの日本語組版関連がかなり盛り込まれた。この辺りの経緯はそれに尽力した村田真氏の「縦書き実現へと向かうEPUBと標準規格の魅力」が詳しい。
今回の話題は、電子書籍に閉じず、Web技術、正確にはCSSの部分で縦書きレイアウトをしっかりと国際標準化することに力点が置かれている。よって、W3Cに対して標準化を提案していくものと予想される。同検討会に参加しているのは、NTT、ソニー、アンテナハウス、楽天、凸版印刷、大日本印刷、ACCESS、ジャストシステム、フューズネットワークの9社と、慶應大学。
EPUB規格の普及を推進する国際電子出版フォーラム(IDPF)も、EPUB 3ビューワのリファレンス実装開発プロジェクト「Readium」を進めている。ReadiumはWebKitをベースにしたリファレンス実装だが、それがWebkitのメインストリームにマージ、あるいはその先にはWebkitベースのWebブラウザがこれらを採用するかが注目される中、これらのプロジェクトにも深く関与しているACCESSなどの企業を含めた検討会のメンバー企業がW3Cに縦書きレイアウトの国際標準化を提案し、それが受け入れられれば、リーディングシステムの日本語表現周りは実装面と仕様面の両輪で大きく前進するだろう。
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WebKitベースの電子書籍オープンソースのプロジェクト「Readium」に関わるACCESSとユーザー代表の達人出版会に聞いた。
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