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「講談社文庫」電子化本格始動 定期刊行で読者の周知狙う
講談社が「講談社文庫」の電子化を本格始動する。プレ配信として9月中には100点を一挙に電子化。10月12日からは、毎月第2金曜日に数十冊ペースで電子版を追加していく。
講談社は、同社の「講談社文庫」シリーズの最新刊や人気作品を10月12日から本格的に電子書籍化すると発表した。毎月第2金曜日に30〜40点のペースで電子版を追加していく。また、9月はプレ配信期間として、合計101点(14日に27点、21日に30点、28日に43点)を一気に電子化して配信する。
毎月15日前後に定期刊行している講談社文庫と同じように、毎月の定期配信日にまとまった数の作品を追加することで、電子書籍版への読者の周知や感心を高める狙い。同社は6月から紙と電子の同時刊行を基本姿勢とすることを発表しており、この一環として文庫の配信態勢を整え、定期配信に踏み切った。9月のプレ配信は、6〜8月分の新刊を主に投入する。
新刊のうち著者から許諾の得られたものは、紙の発売の翌月に電子版を配信する。新刊に加え人気作品の電子化も積極的に進めていく。専用の窓口はないものの、読者からの電子化リクエストも歓迎しており、Twitter(講談社 電子書籍:@kdigibooks、講談社文庫:@kodanshabunko)や、講談社BOOK倶楽部へのメールなどを通じて読者の声を汲み取っていく考え。
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