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作家のエージェント会社「コルク」――安野モヨコ、小山宙哉、伊坂幸太郎さんら賛同:大手出版社を離れて設立
講談社の編集者2人が同社を退社、新たに作家のエージェント会社「コルク」を創業する。阿部和重、安野モヨコ、小山宙哉、伊坂幸太郎、三田紀房といった作家、漫画家が賛同している。
これからの時代編集者は必要か――さまざまなコンテンツが作者から直接ユーザーに届けられるようになってきた昨今、出版業界では、こうした議論がひんぱんに聞こえてくる。
eBook USERでもこうした動きを折に触れて紹介しているが、その1つの方向性として、「作家のエージェントとして」振る舞おうとする機能する動きを紹介したい。
講談社で『バガボンド』や『ドラゴン桜』などの編集を担当していた佐渡島庸平さん、同じく編集者で佐渡島さんの先輩に当たる三枝亮介さんが同社を離れ、11月下旬に創業するという作家のエージェント会社、コルク。作家が生み出した作品を、世界中の人々に届け、後世の人々にも楽しんでもらうために、欠かせない会社になりたい――ワインにコルクが欠かせないように、作家との新しい関係を構築しようとする編集者の動きだ。
この新会社には、阿部和重、安野モヨコ、小山宙哉、伊坂幸太郎、三田紀房といった作家、漫画家が賛同していることが記載されている。つまり、これらの作家は今後、コルクをエージェントとして自分たちの作品を世に送り出していくことになるとみられる(伊坂氏の作品については海外展開部分のみコルクが手掛けるとある)。
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