電子書籍読み放題サービス、ラクーアで始まる
東京・後楽園にあるスパ施設「Spa LaQua」で「電子書籍読み放題サービス」が始まった。出版社から許諾を得たコンテンツを施設利用者に無料提供する。パピレスが提供する施設向け新サービスの導入第1弾。
東京・後楽園にあるスパ施設「Spa LaQua」で10月30日、「電子書籍読み放題サービス」が始まった。電子書籍配信会社のパピレスが提供する施設向け新サービスの導入第1弾。出版社から許諾を得た作品を、専用無線LANを通じて施設内の利用者に配信する。Spa LaQuaでは、同サービスを施設利用者に無料で提供する。
Spa LaQuaでは当初、5つの出版社の作品約160冊を配信する。スターツ出版「オズマガジン」や祥伝社「からだにいいこと」、イースト・プレス「開運帖」といった雑誌に加え、フェアベル「耳をすませば」(柊あおい)やハーレクインの各種ハーレクインコミックといった漫画などが含まれる。コンテンツは今後も増やしていく予定だ。
サービスは施設内5階の「リラックスラウンジ」「レディースラウンジ」「ヴィーナスラウンジ」で提供。設置された専用無線LANにスマートフォンやタブレット端末でアクセスすると利用できる。パピレスが開発したストリーミング型電子書籍ビューワ「MEDUSA」を使い、アプリをインストールすることなくWebブラウザ上で作品が楽しめる。なお、端末を持っていないユーザー向けにリラックスラウンジの一部座席にタブレット端末を用意した。
パピレスでは同種のサービスを、ホテルやカフェなど利用者が長時間滞在する施設に提案していく考え。施設の付加価値向上や利用者の満足度向上に役立つだけでなく、電子書籍を利用したことのないユーザーに利用のきっかけを与えられると同社はみている。
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