Pocketbook、フロントライト付きカラー電子書籍リーダーを発表
Pocketbookがカラー電子インクとフロントライト技術を搭載した新型電子書籍リーダーを2013年7月にリリースすると発表。電子ペーパーの新たなトレンドになるか。
Pocketbookは、カラー電子インクとフロントライト技術を搭載した新型電子書籍リーダーを2013年7月にリリースすると発表した。カラー電子インクはEctaco Jetbook Colorが利用しているのと同種の技術で、第2世代のE Ink Tritonが採用されている。
Pocketbookの新型リーダーはPDFで雑誌を読む人だけでなく表とグラフを取り扱う人にも魅力的だろう。雑誌の見開きをめくり、チャートを分析し、あらゆる技術的文献に対応することがかなり容易になるだろう。これまでPcketbookの電子書籍リーダーはどのようなファイル形式にも対応してきたので、実質的にどんなファイルでも開くことができる。
デバイスは8インチで静電容量式のタッチスクリーンを採用、画面解像度は600×800ドットで、4096色以上を表示できる。バッテリーライフは1カ月以上だ。このデバイスはAmazon Kindle Paperwhite、kobo glo、NOOK Simple Touch with Glowlightと同種のフロントライト技術を搭載し、暗いところでも読書できる初の大型スクリーン電子書籍リーダーをとなる。プロセッサ、RAMなどの詳細は不明だが、今後数カ月以内によりはっきりしたことが分かるだろう。
第2世代のE Ink Tritonには非常に興奮している。Kindle Paperwhite、Sony PRS-T2、kobo gloなど、E Ink Pearlを搭載する一連のデバイスが登場したが、全体として、ここ1年の電子書籍リーダー技術はかなり停滞していた。第1世代のE Ink Tritonは期待以下のものだったが、それはJetbook Colorがローエンドのハードウェアスペックだったことも考慮しておく必要があるだろう。新しく市場に投入されるPocketbook Colorが現実世界で何ができるかを知るのが楽しみだ。Pcoketbookは北米市場から撤退したので、北米では入手できず、恐らくは、東欧、ドイツとその周辺国で販売されるだろう。
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