Flipboard、Apple iBooksをキュレーション
ソーシャル雑誌アプリ「Flipboard」がiBookstoreのコンテンツを取り込むことで、読者にとっては新たなナビゲーションとなるだろうか。
現在の電子書籍市場で最大の問題の1つは、良質のコンテンツを見いだすのが極めて難しいことだ。自主出版された書籍も大量に登場している今、良質なものだけをふるい分けるのは以前より難しくなってきている。
これは“商業ベース”の電子書籍セクションでさえ問題になっている。昔ながらの本屋が持っている利点の1つ――本を探し、表紙を見て、誰かに話して、何を買うべきか手がかりを見つけること――は電子書籍の世界ではまだ十分に機能していない。
Flipboardはその問題を解決しようとしている。FlipboardはiBookstoreで選択された電子書籍から成る『Books』という名称の25セクションのカテゴリーをオープンした。Flipboard blogによると、それぞれの『記事』にはiBookstoreから書籍をダウンロードするためのリンクが貼られている。筆者はAppleからコミッションを受け取るか、単にトラフィックを増やすためにそうしているのではないかと思う。
筆者にとって最も重要な機能――それが自分の住んでいる地域で利用できるか――も上記ブログの一節に書かれていた。「Flipboardの新BooksカテゴリーとすべてのiBooksセクションは、iOSデバイスで米国、英国、カナダ、オーストラリア、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、オランダ、ブラジルの地域別Flipboard Content Guidesからアクセスできます。赤いリボンをタップし、これらの国々で人気のある書籍を検索するのに『This Week』セクションで国セレクタまでスクロールしてください」。
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