Plastic Logic、Intel、クイーンズ大学Human Media Labは先日、新たなPaperTab電子ペーパーを初公開した。多くの革新的新機能と柔軟性を持ったこの電子ペーパーの見通しに興奮を隠せない人は多数いたようだ。われわれはラスベガスで開催された2013 International CESの展示会を離れ、クイーンズ大学およびPlastic Logicの代表者と情報交換を行った。
電子ペーパーの本質はデスク上の書類を代替し、タブレットやPCに依存する代わりにマルチタスクを実行する手段を提供する機能にある。PaperTabを利用してGoogle Mapsにアクセスする幾つかの具体例を見せてもらったが、地図をあちらこちらへスクロールさせる代わりに、広範囲の地図を表示させるのに追加の電子ペーパーを脇に置けばよい。この新技術の目玉は従来のタッチスクリーン操作とは異なり、電子ペーパーの左側と右側を折り曲げることで多くの日常的なタスクをこなせることだ。
この新型電子ペーパーには多くの可能性があり、いつの日か新聞紙や普通紙に印刷するのと同じようなことが実現できるだろう。現在、PaperTabはすべてのプロセスを作動させるのにIntel PCに依存している。そのため、電子ペーパーの下部にケーブルが接続されている。
大きな問題はシャーシと内部部品だ。メモリ、バッテリー、トランジスターは折り曲げや小型化に適さない。韓国LG電子の柔軟性のある電子ペーパーを採用した、とにかく柔軟な「Wexler Flex One」のようなデバイスも存在するが、この技術が主流となるかを予測するのは難しい。業界全体としては柔軟性のある電子ペーパーを採用し、それにふさわしい部品を開発する必要がある。正直、それが早期に実現するとは思わない。
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